2008年11月14日金曜日

錯視の特徴。錯視の影響を与える部分と影響を受ける部分の空間関係が遠すぎても近すぎても錯視の効果は小さくなり、空間関係の中庸において錯視の効果は最大になる。(小保内1934、p.64)
ポッゲンドルフ錯視図および小保内の角度錯視図を回転させると、錯視量は水平および垂直の場合に最小となり45°傾いた場合に最大となる。(小保内1930a,b)

2008年11月2日日曜日

今日はとても印象深いことがありました。豊中市立市民会館大ホールで大阪センチュリー交響楽団のワンコインコンサートがあり聴きにいってきたのですが、隣に座った白髪の上品なおばあちゃんとすっかりクラッシック音楽談義で盛り上がったのです!入院中なのに病院を抜け出してくるくらいの音楽好きなおばあちゃん。そして仕事で来ていたとはいえ札幌から聴きにきた私。盛り上がらない訳がありません。おばあちゃんはドヴォルザークの新世界がお気に入りとのことでしたが、今日はハチャトリアンの剣の舞の生演奏を聴きたくてきたのだそうです。ご自身は琴を結婚前からしていて人に教えられるほどの腕前だそうですが、邦楽はオーケストラにはかなわない、邦楽が衰退するのも無理はないと嘆いていました。なぜならこのようなホールで邦楽をたくさんの人に生で聴いてもらうには音量が小さすぎること、そして選曲が邦楽の世界では有名であるが季節等を反映したものになっていないことが原因だとおばあちゃんは考えているようです。さてオーケストラの団員が集合する前にステージではトローンボーンの楽団員たちが気軽な曲で私たちを出迎えてくれます。とてもフレンドリーな雰囲気です。第一曲目はロッシーニのセヴィリアの理髪師序曲。軽快で元気になるいい曲です。続いて楽器紹介。金管楽器、木管、打楽器、弦楽器の順に紹介されました。それぞれの楽器がそれぞれの音色を活かした小品を披露してくれます。ベース弾きの私はベーストップによるゲゲゲの鬼太郎のテーマ曲に感嘆しました。やっぱりプロは違います!私も還暦を迎えるまでにベースをあんな風に自在に操れるようになりたいものだと思いました。全パートがそろったところでドヴォルザークのスラブ舞曲第一番。隣のおばあちゃんは自分の好きなドヴォルザークを演奏すると聴いて小躍りしてました。本当に素直で人懐っこい素敵なおばあちゃんです。続いてマスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナから間奏曲。私自身も大学時代に何度か弾いた曲です。涙が出そうになるほど(私は泣くようなタイプではありませんが)、切ないというか、昔の切ない思い出を懐古させるようなメロディです。そして最後はおばあちゃん待望のハチャトリアン。私も生演奏は初めてでしたが、生はやっぱり迫力が違います!以前、ハチャトリアンの交響曲全集が安かったので購入してしまったのですが、今度はこのバレエ曲「ガイーヌ」買ってみようと思いました。エキゾチックで情熱的な音楽の生演奏には人間のもつ根源的な熱がこもっていました。上品なおばあちゃんがこんな曲を聴きたいと思うなんて!盛大な拍手に再登場する小泉和裕氏は法被を着てブラームスのハンガリア舞曲第五番をアンコール演奏。なかなかねちっこい演奏にまたもや鳴り止まぬ拍手。最後のアンコールは私たち観衆も一緒に手拍子しながらラデッキー行進曲で終わりました。隣のおばあちゃんはこれで自分の癌も吹き飛んじゃうと言って喜んでました。そして明日東京経由で札幌に帰る私に無事を祈ってくれました。痛快な曲ばかり好きだと言ってたおばあちゃん。音楽できっと癌なんか吹き飛びます!そして、家族に心配をかけらないからと言っていた夜のコンサートにぜひ行ってください。私も強いあなたから大きな元気をもらって札幌に帰ります!