2009年5月19日火曜日

ホンモノのゆとり教育

OECDが2000年から3年に一度、加盟国を含むおよそ50カ国あまりの国々の15歳児を対象に行っている学力調査があります。これはPISAと呼ばれ、2000年は読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野のうち読解力をメインに調査が行われました。2003年はこれまでの3分野に問題解決力という分野が加わり、数学的リテラシーをメインに調査が行われました。そして今年は科学的リテラシーをメインに調査が行われます。

これまでの2回でいずれも総合トップでありすべての分野でトップグループに入り、しかも読解力では2位の国に統計的に有意な差をつけて単独トップだった国、それがフィンランドです。

しかし、フィンランドの義務教育課程における年間の授業時間数は、ゆとり教育を導入した日本よりもやや少ないくらいです。同じくトップグループにいる韓国の授業時間数はフィンランドの二倍近くになります。

現在日本では文部科学省を中心に、土曜日も授業をしてよいとか、削減した学習内容を元に戻すとかいったように、ゆとり教育の見直しが議論されています。なんだか形式だけの教育改革に思えてなりません。

フィンランドは本物のゆとり教育を実現しているように思います。

0 件のコメント: