2010年12月31日金曜日

Vancouver 5th day

今日は朝から快晴.この時期のバンクーバーは本当に雨がちなんだろうか?でも雨がちになると困るので今日は晴れの日に行きたいThe Look Out(展望台)とStanley Park(昨日も行った)をまわることに.Stanley Parkで昨日と同じように小鳥やリスに餌をあげようと,子どもたちは朝食でシリアルを少しずつ持ち帰ってきた.The Look Out(Out Lookではない)はウォーターフロントにある高層ビルで,最上階がレストラン,その下が展望台になっている.入場チケットを購入すると(大人15ドル,小人7ドル),一日何度でも入場できる.今日は朝昼夕と,バンクーバーの一日を上から眺めてみようというわけ.15ドルも払うのでそれくらい利用しないとね.
快晴だけどもよーく冷え込んだ朝のバンクーバー.来る前に調べたら,最高気温はだいたい5度,最低は0度ということで,完全になめてきた.つまり,薄手の手袋しか持ってこず,帽子,耳当て,マフラーは持ってこなかったのだ.しかしこんなにバンクーバーが寒いとは!晴れるのはよいが連日の零下.雪が無い分,よけいに寒い.そんなバンクーバーをお寒い装備で歩き回るのは結構辛い.手袋を買おうものなら,なんで持ってこなかったの!家にあるでしょ!と妻に言われるのは必至.なんとかしのぐしかない.
そんなことを考えているうちにThe Look Outへ到着.地下1Fのエレベーター前の受付でチケットを購入.四枚とも異なる絵柄のものを選んでくれた.そしてエレベーターで展望台へ.軽快なスピードで上昇.ガラス張りのエレベーターからはヴァンクバー市内がみるみる広がっていく.あっという間に展望台へ.足のすくむ高さだ.そして今まで見上げてきた摩天楼たちが今は目の前に広がっている.展望台は360度の景色を歩いて見回せる.札幌のセンチュリーロイヤルホテルのように回ってはくれない.それにしてもここからの景色は圧巻の一言.スターウォーズに出て来る銀河共和国の首都コルサントのようだ.違いは北側に湾を挟んで連なる雪山が眺められること.このような雪山は東の彼方にも小さく見える.あれがもしかしてカナディアンロッキー?摩天楼たちと雪の山脈のコントラストに,人間の偉大さと自然の雄大さを感じる.
さて,次は皆さんお待ちかねの餌やりタイム.といってもここからStanley Parkまでは結構な距離.港沿いに歩き,カナダプレイスを通り過ぎると,カナダプレイスと同じくらい巨大な建物が.バンクーバーコンベンションセンターだ.たしか今年行われたバンクーバー冬期オリンピックの名残だったような.やっぱり!その隣にはテレビでもおなじみの聖火台がある.テレビで見るより小さく見えるのは隣の建物がでかすぎるせいか.写真撮影をすませて先を急ぐと水上飛行機のたまり場が.ここが飛行艇による空中遊覧の出発地点だった.近づいてみると,銀色のコンテナから自転車を引っ張りだしている東洋系のお兄さんと,コンテナ前に並ぶ自転車たちを発見.こんなところにレンタサイクルの店が.ガイドブック等で調べたところではダウンタウンに何軒かあるようで,先日Slanley Parkに行く時に寄って行ったが,かなり高かった.だいたい大人も子供も1時間10ドル程度だった.ところがここは大人6ドル,小人3ドルと破格の値段.迷わず2時間レンタルし,Stanley Parkを一周しがてら餌やりをすることに決定.
久しぶりに乗る自転車に家族一同大喜び.そして何よりよく手入れされた高級そうなマウンテンバイクは,普段乗っているママチャリとは乗り心地・走り心地が違う.喜び勇んで出発するが,すぐに困難にぶちあたる.そう,手がめちゃくちゃ寒い!寒いというより痺れ,すぐに感覚がなくなる.これから2時間もこの寒さに耐えねばならぬかと思うと,先ほどのうきうき気分も,魚を出されたプーチンの耳のごとく萎えてしまう.しかしそうも言っていられぬので,ジャンバーの袖に手を入れて,とりあえず寒さをしのぐ.ヨットハーバーを抜け,雪山を背後に抱えるノースヴァンクーバーを見渡せるStanley Parkの海岸線を自転車で走るのは爽快,と言いたいが,寒さでそれどころではない.どうもそれは私だけではなく,他の家族もそうだったようだ.巨大な岩がせり出した細い自転車道は,岩からしたたる水でところどころ凍結していて,かなり怖い.寒さと凍結した路面とで,ゆっくり景色を楽しむ余裕はなかった.ましてや餌やりなど悠長なことをしている心の余裕はなかった.景色と餌やりはまた後日ということで,寒いけれども,自転車でStanley Parkを一周するという地元民的気分を満喫できた.そして自転車を凍えながら返却すると,借りた時とは違う白人の兄ちゃんが,コンテナの裏あたりを指し,そこでコーヒーとマフィンをサービスしてるから寄ってけと言う.言ってみると,水上飛行機観光客のための待ち合いラウンジだった.恐る恐るカウンターのお姉さんにコーヒーいいかと訊くと,笑顔で"Sure"と返ってきた.子どもたちにはチョコレートとアップルジンジャーをついでくれた.かじかんだ両手でコーヒーカップを抱え込んだ時の幸せな気持ち.あー生きててよかったと思う瞬間であった(明らかに大げさだ).そうこうしているうちにもく午後の1時半.お腹が空いたという子どもたちは,私の嫌いなMacに行きたいという.日本とはメニューが違うから行きたいのだと.するとすぐにカナダプレイスの南側のビルの地下に発見.幸いなことにフードコートになっている.子どもたちはMacを,我ら夫婦はピザ二枚と32オンスのroot beerをシェア.妻によると,root beerはアメリカ発祥の炭酸飲料らしく,こちらの人たちが好む飲み物らしい.うん,北海道民にとってのガラナみたいなもんだな.このroot beer,湿布を溶かして飲んでいるような風味がする.まあ飲めなくはない.が,しかし,この32オンスという量は異常だ.娘のSサイズのカップですら,日本のLサイズに匹敵するのに,その三倍はあろうかという巨大さ.日本の映画館でポップコーンが入っているのがこのくらいではなかろうか.とはいっても,水物ならいくらでも入るのであっという間に完飲.ピザ一切れも巨大だった.こんなセットをこっちの人たちは一人で食べるのかしら?と妻が言うので,なんぼなんでもシェア用だろうと答えていると,すぐ近くで同じセットを一人でたいらげるビール樽のようなおっちゃんを発見.そりゃあそういう体型になるわな.
腹ごしらえの後は再びThe Look Outへ.昼下がりのバンクバーは,日がすでに傾き始め,朝の澄み切った空気から,柔らかく街を包み込む気配に包まれていた.またもや写真をバシャバシャと撮り,見事な景色に感嘆の声をもらし,展望台を後にした.展望台はGas Townにほど近く,先日Gas Townのお土産物屋でみかけたオリンピックデザインのマリンブルーのパーカーが気になっていたので,再度見に行った.しかしXLとかXXLとかいうサイズしかなく,購入を諦めた.店を出ると,まだ3時半だというのに,空の裾がうっすら赤く染まっている.妻がEnglish Bayに沈む夕日をビーチから見たいから,ぶらぶら歩いて行こうと言う.私と息子は,夕日を見たいならそんな悠長なことを言っている場合ではないと,家族全員早足でビーチに向かう.しかしやはり間に合わない.4時にはビーチに行っていないと行けないことが分かり,明日再チャレンジすることにする.もうホテル近くまで戻ってきてしまったが,すでに暗くなりかかっているので,歩き疲れた子どもたちにむち打ち(ひど!),夜景を見るためにThe Look Outを再び目指す.The Look Out近くで朝見つけた100円ショップに寄り,金たわしとポテチを購入.どうも我が家は海外に来るとポテチを買いたがる癖がある.いざ展望台へ.柔らかな暖かみのあるオレンジ色が灯る摩天楼たちを,青さの残る薄暗がりの空が覆う.西側の空の下にはまだ夕日が尾をひいている.そんな昼間の名残を惜しんでシャッターを押していると,ほどなく暗闇に包み込まれる.暗闇を払いのけるかのようなオレンジ色の光.人間は今でも暗闇が怖いのだということを感じさせる.我々の目は,暗さに敏感に反応するようにできている.暗闇との戦いの最後の砦がこの摩天楼たちなのかもしれない.我々は今日一日,寒さとの戦いだったけど.

2010年12月30日木曜日

Vancouver 4th day

昨日で時差ぼけを解消したつもりが,今朝もまた...夜中の2時に起き,4時に起き,そして5時半に我慢しきれず昨日のブログを書いた.今日こそは!と現在夜の10時過ぎまでがんばっているところ.辛い!眠い!これほどの時差ぼけが待っていようとは.やっぱヨーロッパに行く方が楽だ.それはさておき,今日の記録,より記憶,に残らないのでやっぱり記録.
今朝は先述したとおり5時半に起きてブログを更新した後,一人キッチンでみそ汁を作る.海外生活も三日も過ぎると味噌汁とご飯が恋しい.緯度の高いヴァンクーバーは7時を過ぎても外は真っ暗.そして部屋の灯りはキッチンのみ.そんな薄暗い中,一人すする味噌汁.うぅん,しみじみ温まるしじみ汁.そうこうすると8時.さすがに朝食タイムが終わってしまうので,熟睡中の家族を起こす.毎日代わり映えのしない朝食をすませて部屋に戻ると,同じく時差ぼけが治らない息子がベッドにダウン.息子を部屋に残して3人でイェールタウンを散策.目指すはヴァンクーバーの公共図書館.ここがすごい!ローマのコロッセウムのパクリだ.エントリーは吹き抜けで,7階分の高い天井.地下は子供向けの図書室.といっても本だけでなく,DVDやオーディオ図書,ボードゲームもある.そしてなんとプレステやDSなどのゲームソフトまで貸し出しされている!
図書館からの帰りはイェールタウンの商店街をぶらぶらしながらホテルの部屋に戻る.フィンランドブランドの「マリメッコ」の店もあった.お昼は部屋で作ってすまそうという魂胆だ.私と息子はパン食が苦手.根っからの米党なので,米を7合持参してきた.初日に調子の悪い息子のために妻が電子レンジで炊ける器材を使って一合炊いたが失敗.それ以来炊いていなかったので,持ち帰るのもアホらしいので,そろそろ米を食べた方がよいだろうということになった.しかし電子レンジのやつは一合炊き.四人分は無理.そこで鍋で炊飯に初挑戦.インターネットで炊き方を検索し,その通りに実施.レンジでチンよりはるかに上手に炊けた.しかし,日本のガスレンジより火力が強かったらしく,鍋をしこたま焦がした.こりゃあ金たわしを買ってこにゃ.
久しぶりの日本食を満喫した後は,ここバンクーバーを代表する観光スポットであるスタンレーパークへ.この公園はバンクーバー島の西にぽこっと突き出した半島部分.この半島の北から,向かいのノースヴァンクーバー(スキーのメッカ)を結ぶ,これまた大きな橋"Lions Gate Bridge"がのびている.スタンレーパークは車道,自転車道,歩道,そしてローラースケート&ローラーブレード用の道が整備されており,歩道と自転車道は半島をぐるっと周るコースと,半島内部を縦横にめぐるコースとが用意されている.一周は8.8kmとある.まあ二時間ほどか.二年前に来た時は一人もくもくと一周したが,今回は妻と娘がリスの餌として用意したリンゴがあるので,内部コースへ.周回コースから内部コースへと,つまりうっそうたる森の中に入った途端に,ひんやりした空気に包まれる.3時半だというのに,もう暗くなってきた.リスを求めて散策するが,どんどん寒く,暗くなるばかりでリスは一向に現れない.とにかく,広大な公園の東の方で行われているクリスマスライトアップを見に行こうと,Beaver Lakeへ向かう小さな橋にさしかかった時,大小の黒や茶のリスが道を右往左往していた.私以外の三人は切り刻んだリンゴをリスにやろうとするが,警戒心が強く,そしてまた近くに落ちてもまったく気づかないので,なかなか餌付けができない.しかし,リンゴの破片を手のひらに載せてしゃがんでいると,小さな鳥たちがその手に代わる代わる停まってリンゴをついばむ.それがまた楽しいようで,かなり冷え込んできた中,飽きずにやっている.私はといえば,薄手の手袋しか持ってこなかったので,手はもうしびれて感覚はゼロ.はよ行こうさと思いつつ,寒さに堪えてつつ,餌付けの様子を写真におさめる.
ようやく彼らも凍えてきて(きっと飽きた),ライトアップ会場を目指す.しばらくすると森の奥でひっそりきらめく色とりどりの電飾が見える.入り口付近の駐車場は車と人とでごったがえしている.ネットで調べたところでは,入場料が,大人9ドル,小人6ドルとなっていたが,これはどうも有料施設(ミニトレインの乗車など)の料金のようで,電飾を見るのは無料.人々の流れに乗って,様々なメルヘンチックな電飾作品を鑑賞する.ディズニー,サンタクロース,グリム童話などをテーマにした作品が並ぶ中,巨大な動物を発見!娘がカバだと叫ぶが,どう見ても巨大なシロクマ.娘はよくトンチンカンなことを言う.近くには氷でできたドームがあり,その前でペンギンたちが集っている.なぜに南極?ま,それもありか.
厳しい冷え込みを束の間忘れさせてくれたお伽噺の世界を抜け出し,暗闇にそびえ立つ摩天楼のまばゆい灯りを目指す.こんなに寒い日はラーメンだな,ということで,湯気の上がるラーメンを想像しながら,ビルの谷間の人ごみを縫いながらホテルを目指す.手がすぐに荒れる私はいつの間にか調理担当.そして残る三人は食器洗いと役割が自然に決まっている.お腹をすかせた三人のために,体が暖まるのを待たずに,冷えたビールを飲みつつ,ラーメンを作る.わかめ入りの塩ラーメンと,途中のスーパーで買ってきたキッシュのようなもの.これがなかなか美味しかった.同じスーパーで購入した大きなポテチと,昨夜食べきれなかった大量のピスタチオ(ロンドラ=London Drugで購入.安い!これはお土産にもgood)をつまみにビールが今日もすすむ.代わる代わる狭い浴槽につかると,はや10時.なかなかいいペース.あと1時間くらい寝ずにがんばれば,明日こそ時差ぼけ解消!と思ってこのブルグを書いていたが,ものすごい睡魔に襲われ撃沈...そして続きのこれを書き出したのは朝5時半...トホホ,今日もまた時差ぼけからの脱出ならず.

2010年12月29日水曜日

Vancouver 3rd day

あー,酔った.といっても酒にではない.そして乗り物でもない.かつて大学一年生向けの船上実習でディベート講師をしていたが,小さな練習船の激しい揺れに学生たちがばたばた倒れる中,平気で食事ができたほどだ.そんな私がなんとバンクーバーで「橋酔い」したのだ.「乗り物酔い」のように一般化するなら,「構造物酔い」とでもなろうか.
今朝は6時半というしごくまっとうな時間に起床.家族は7時過ぎまで寝ていた.これで時差ぼけ解消かと一家で喜ぶ.そしてなんと今日は晴れ.この時期は雨ばかりと聞いていたので,今日は朝から吉兆だ.ホテルのビュッフェの朝食をすませ,いざ出発.目指すはキツラノという地区.ここは雑貨や民芸品を扱う小さな店が集まっていて,妻と娘はもちろんショッピング,男二人はこの地区のはずれ,English Bayに面するMuseum of Bancouver(通称"MOV")へ.そして昼にGranvile Islandにあるマーケットで落ち合う予定.
キツラノはホテルのあるダウンタウンから巨大な橋Burrard BridgeでEnglish Bayを超えて行く.巨大な橋は二本あり,一本(Burrard Bridge)はキツラノへ,もう一本(Granvile Bridge)はGranvile Islandへつながっている.どちらもホテルからほど近いので,行きと帰りで違う橋を渡ってエクスカーションを楽しもうというわけだ.
しかし,この橋たちはとにかく大きい.どちらも瀬戸大橋級(きっとそれほどではない)だと思うほど.これらの橋は車道,自転車道,歩道がきちんと分かれていて,観光客や地元民がそれぞれのスタイルでこれらの橋を横断していく.そんなちょっとした空中遊覧を家族で楽しむつもりだったのだが,不覚にも父である自分の足がすくむ.決して高所恐怖症ではない.かつて淀川大橋を徒歩で渡った時もまったく恐怖は感じなかった.遊園地では絶叫マシンたちに率先して乗る方だ.
ところが,これらの橋はとにかく怖かった.他の家族の者たちはキャーキャーわいわい言いながら渡っているのに,自分はできるだけ車道寄りの方を歩き,しかも家族に自分が怖がっていることを悟られぬよう,緊張しながら渡った.これらの橋はまがりなりにも湾を越えるのでかなり巨大で,高度も相当なもの.またこの橋は淀川大橋とは異なりかなり湾曲している.そして何よりもぼろい.小石混じりのコンクリートでできた欄干は腰のあたりまでしかなく,ところどころかけている.そして欄干の下部は15cmほどの隙間が空いており,足を引きずられるのではないかという錯覚に襲われる.
そんなわけで,ホテルの部屋に着いてからも,床がかすかに揺れているような感じがして,とても気持ち悪かった.Granvile Islandのマーケットに大きなカニやロブスターが売っていなければ,二度と徒歩で渡ろうとは思わない.
さて,MOVは,バンクーバーの歴史がすべて分かるという常設展と,家庭菜園のススメという特別展をやっていたが,どちらもそれほど興味をひくものではなく,MOVを再訪するためにあの橋を渡ることもないだろう.でも今日は大きなカニしか買ってこなかったので,ロブスターを買いに戻ってこなければならない.家族にそれとなく,乗り物に乗ることを勧めるか.それとも違うマーケットを探すか.あ,そういえばGranvile IslandにあるGranvile Beer工場を見学するのを忘れた!やはりまた訪れねばならぬらしい...

2010年12月28日火曜日

Vancouver 2nd day

あー,よく寝た!でもまだ暗いなぁ?いやあな予感...海外に来るといつもそうんなんだよな...でもやっぱ時計見よう.あーっ,やっぱり.まだ夜中の2時だよ.とりあえずトイレ行っとくか.ってベッドに戻って来ると,隣の娘が時間を訊いてきた.娘よ,お前もか.
それからしばらく眠るよう努め,苦労の末に寝て目覚めたのが朝4時.またしても娘が時間を訊いてきた.妻も息子も起きている気配.全員が時差ぼけ.ここからまったく寝れない.しかし隣の娘は今頃になってスヤスヤ.バンクーバーの朝4時は日本時間の翌日の夜9時.娘だけが日本時間のようだ.あー腹減った.朝食は6時半から.時計を見ると5時.あと1時間半.いやあもう無理!そしてまたトイレへ.すると妻と息子も起きだす.やっぱ寝れなかったのね.そして娘を気遣いながらも電灯を点け,各自,読書やパソコンを.6時.娘はスヤスヤ.6時半.娘はグーグー.7時,娘はスースー.7時半でもクークー.たまらず起こす!朝飯や,起きろ!
全員揃って朝食へ.このところ朝食は果物ジュースだけだったが,もったいなのであれこれ食べる.ソーセージとスクランブルエッグはなかなかいける.でも生野菜がないのが残念.代わりに味気ないメロンとスイカのぶつ切りを大量に食べる.
腹ごしらえをすると急に睡魔が.しかしここは我慢のしどころ.時差ぼけを治すには規則正しい生活だ.というわけで9時半にはホテルを出発.まずはバンクーバーの名所らしいギャスタウンを目指す.ギャスタウンにあるのは小樽にあるとまったく同じ蒸気時計.先日,小樽の蒸気時計の前で妻と娘が写真を撮ってきたので,まったく同じポーズでギャスタウンの蒸気時計とも写真を撮るというのが,妻と娘の第一の目的だ.
この蒸気時計よりも東へ行ってしまうとチャイナタウンという治安の悪い地帯へ突入.その手前で引き返してスタンレーパークという水族館のある大きな公園を目指す.途中でSafeWayという大きなスーパーマーケットに寄り,お昼(フライドチキン)を購入.Lost Lagoonのほとりのベンチでほおばっていると雨がしとしと降り出す.スタンレーパーク探索は後日にし,English Bayという砂浜を目指す.二年前の2月末に仕事で来た時,夕暮れ時に散歩した時は人であふれていたが今は人影もまばら.2月末はまったく寒くなかったし,晴れていたが.今は寒くて雨.2ヶ月違うとだいぶ様子が違う.
そして3時過ぎにホテルに帰還.もう手がしびれて感覚ゼロ.時差ぼけの三人はぐったり.娘一人は元気で宿題をしに机に向かう.車に乗るわけでもなく,せっかくのHolidayなのでソファで昨日買ったビールを飲む.妻と息子はすでにベッドで爆睡.気づくと自分もソファで居眠り.そしてビールをちびり.また居眠り.そしてちびり.そうこうするうちに4時.これ以上寝ればまた夜寝れないと思い,だるい体にむち打って,妻と息子を起こす.なかなか起きないぐうたら息子をほっておいて3人で買い出しに.
二年前に通ったスーパーを見つけるべく,かすかな記憶を辿って,もはや本降りとなった雨の中を歩き出す.かつて泊まったホテルを見つけたが,スーパーは見つからず.そうこうするうちに昨日の夕方に立ち寄ったMarket Placeというスーパーに.もしかして探していたのはここ?まさか?いやそうかも!と思いつつ,またここで夕飯の買い物.今日の夕飯はソーセージ.途中のJapanese Conbiniで買った枝豆と,昨日のサラダの残り,そして昼の残りのフライドチキンが今日の夕飯.明日こそはロブスターにオイスター!
あーそれにしても眠いぃ.でも我慢我慢.まだ9時半だし.

2010年12月27日月曜日

Vancouver 1st day


今は12月26日(日)の午後9時.といってもカナダバンクーバー時間の.日本だと27日の午後2時.日本より東の国に行くと時間が戻る.得なようだが,これが結構辛い.なんせ,北米(南米も)だと現地に到着すると,そこでの一日が始まる.飛行機で眠れぬ夜(飲んだくれの夜)を過ごすとまだ朝なのだ!とにかく一日が長い.でも今回のホテルは午前11時にチェックインさせてくれた.なので部屋でお昼をすませ,一同お昼寝.小一時間の予定が三時間に.とにかくみんなお疲れ.そんな家族を叩き起こし,夕暮れのダウンタウンへ.この時期は雨がちらしい.道も濡れているが,今日は奇跡的に曇り.Market Placeというスーパーマーケットで夕飯の買い物.物価はあまり安くはない.でもパン二斤分もあろうかというサラダ(葉っぱ)がなんと4百円ほど.そして日本で買えば一枚千円はくだらないであろうビフテキを一枚2百円ほどで購入.今回のホテルにはキッチンがついているので調理ができるのだ.しかしこのスーパーにはアルコールがない!カナダではアルコール飲料は専門店でしか買えない.そして運良く見つけたホテル近くの酒屋で買ったのがこれ.この四種類のビールが三本ずつ入って2500円ほど.右から,めっちゃ苦いビール,キャラメルみたいなビール,爽やかビール,ビールらしいビール.カナダはメープルシロップやサーモンだけでなく,ビールも有名らしい.カナディアンビアは種類も豊富.十日間,十分に飲んだくれできそうだ.さて,明日は何をするか.とにかく雨が降らないことを祈るばかり.それにしても眠い.まぁ四本も飲めば当然か.ではおやすみ.