2011年1月3日月曜日

Vancouver 7th day

明けましておめでとうございます.海外での初年越しです.昨夜は年越しの瞬間を起きていようと固く誓ったはずなのに,10時でダウン.今朝もまた5時半に目覚めてしまいました.しかも,夢に富士山や鷹,茄子はいっさい出てきませんでした.うーん,今年はどうなることやら.
ま,9時近くまで寝ていた家族を待って,気を取り直して朝食へ.毎日ほとんど変わらぬメニューだが,やはりあると助かる.前日の夜に翌日の食料のことを心配しなくてすむ.ただまあ野菜があるといいなぁ.など言いながら朝食会場へ.遅くなると激混みなのは経験済みなので覚悟して行ったが,拍子抜け.みんな昨夜騒ぎすぎて起きてこれないらしい.いつものように入り口付近から,クロワッサン(他にも甘そうなタルト各種),角切りフライドポテト,ソーセージ,パンケーキORフレンチトーストはショートカットして,スクランブルエッグ&チーズ入りスクランブルエッグORゆで卵,マフィン(他にもベーグルや食パンなど)をチョイス.そして半分に切れているマフィンを焼いていると,隣には見慣れぬ銀色のマシンが.小さな女の子二人とそのお母さんが何かをそのマシンで焼いており,はみ出た生地をヘラでそぎ落としている.そのマシンの焼き型からワッフルマシンであることが分かった.元旦の特別食はワッフルであるようだ.そのことを家族に話すと女チームは大興奮.皿に取ってきたものを平らげ,ワッフル作りへ.3分ほどで出来るようだ.直径20cmほどのワッフルは4つに切れ目が入っているので,4人で分ける.フワフワしていて,しかも生地自体が甘くないのでGood.
元旦の特別食を満喫したら,Stanley ParkへGo.今日のメインは午後2時過ぎからEnglish Beachで行われる寒中水泳大会の見学.それまで,先日できなかった餌やりをするのだ.最初に訪れた時に小鳥たちに餌をやったポイントはBeaver Lakeのほとり.ホテルからは小一時間ほどかかる.元旦の人気のない街をぶらぶらと散歩する.今日は比較的温かい.これなら公園で凍えなくてすむかも.公園の入り口付近の大きな針葉樹(クリスマスツリーにはもってこいだ)が乱立する芝生の広がった場所で第一リスを発見.すると次々にリスが出没.先日はなかなか餌をやれなかったリスに再度挑戦.ここのリスたちは街に近いせいか,幾分人慣れしている.しばらくすると撒いた餌をとっていくようになった.しかし人の手からは取ろうとしない.唯一,息子の手に近づいてきたが,指の先を噛んで逃げて行った.優雅な半弧を描きながら逃げて行く様は愛くるしい.
しかしここで時間をつぶしてしまうわけにはいかない.リスもいいが,小鳥たちが直接手から餌を食べてくれる体験がもう一度したいのだ.名残惜しいが,未練を振り捨て巨大な針葉樹が生い茂る森へと足を踏み入れる.その途端,空気が変わる.森の冷気が体を包み込む.見れば周囲の草木は霜が張って真っ白.道の土は固い霜柱で持ち上がり,水たまりは厚いにごりガラスのような氷で覆われている.子どもたちはそのガラスを踏み割って遊んでいる.自分の子供時代を見ているようだ.ふと行く方を見やると,大きな茶色をした毛むくじゃらのものが道をのそのそ横断していった.もしかしてビーバー?
ビーバーの姿を追い求めつつ,子どもたちが冬と戯れる姿を時々振り返りながら進んで行くと,例の場所に到着.先客が5,6名.やばい.すでに手の先がしびれてきた.しかし妻と子どもたちはそんな寒さもどこへやら,さっそく手袋を脱いだ掌に餌を載せて小鳥たちを誘惑する.たくさんいて,すぐに寄って来る小鳥は体長が5cmほどの本当に小さな鳥.私も餌のない,手袋をしたままの掌を指し出してみる.さすがに餌がないと寄ってこない,と思いきや,アホな一匹が乗ってきた.腹が白く,背と羽は濃い茶色.頭は黒っぽい.その細い足は黒くて細い針金のよう.こんな小鳥たちがたくさん寄ってくれば,そりゃあ楽しいだろう.そうこうするうちにリスたちも登場.リスたちは相変わらず手からは餌を取らない.ふと視線を感じて後ろを振り返ると薮の木の枝に青い鳥が!なんて美しい!頭は黒い鶏冠(とさか)のように,毛がモヒカンになっている.首のあたりは黒に近いが尾の先にいくにつれ青みが増す.濃いメタリックブルー.体長は20cmほど.カメラを向けると薮の中に逃げてしまう.リスに負けず劣らず警戒心が強い.ふと周囲を見回すと仲間が集まってきている.そして次第に警戒心が低下してきたのが分かる.とは言っても人間の手でばらまいた餌を食べようとはしないが,シャッターチャンスは増えた.他にも数種類の鳥たちがいた.そして帰り道にはアライグマも.人慣れしているものの警戒心は強く,顔は常に我々に向けつつ,与えられた餌は手探りでつかんで食べる.やはり野生なのだと分かる.とにかくここStanley Parkは動物たちの楽園であり,人間にとっては癒しの空間だ.
妻と子どもたちは無心に動物たちと戯れ,私は無心にシャッターを押しているうちに時間はあっという間に過ぎた.全員手はかちこち.震えながらEnglish Beachを目指す.近づくにつれて人口密度はどんどん高くなり,会場らしき浜辺は人でごったがえしている.沖合にはヨットや小型船が待機している.おそらく寒さで溺れた人や心臓マヒを起こした人を助けるのだろう.陽気なかけ声とともに世にも破廉恥な格好をした集団や,仲間内でお互いの仮装を披露し合うグループ,家族で寒中水泳への意気込みを語り合う人たち,などなど,大変な熱気に包まれている.そうして開始!といっても花火が打ち上がるわけでもなく,わぁと歓声が上がったかと思うと,人ごみの彼方の海へ思い思いの格好をした人が分け入って行く.多くの人は肩まで使って引き返し,残りの少数が,沖合といっても浜から20mほどのところに停泊しているヨットや船のあたりまで泳いで引き返してくる.始まる前のあの熱気はなんだったのかと思うほど,あっけなく終了.街へと戻る人の波に乗り,我々もいったんホテルに戻る.もう3時をまわり,夕暮れが近づいている.
疲れたという,ショッピング嫌いの息子をホテルに残し,三人でダウンタウンへショッピング.The Bayというデパートの地下で高級チョコが半額.孫へのプレゼントにと買いにきていたおじいさんが,しきりにGood buyだというので,たしかにcheapだというと,ここはデパートだからcheapではないとたしなめられた.その後,娘が見たいというH&Mという店にいったり,カナダブランドのRootsという店にいったりして,5時過ぎにホテルに戻る.今日は元旦ということで,夕飯はステーキ.私と娘はポーク,妻と息子はビーフ.前回はちゃんと肉をたたかなかったので,今回は念入りに叩く.そのおかげでビーフもかなり柔らかかった.でもカナダと言えばやっぱりポーク.柔らかく癖がなくて美味しい.元旦は酒屋が閉まっており,ビールは一本のみ.明日こそはと固く心に誓った.

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